ANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)の2024年3月期決算(JALは国際会計基準)は、いずれも増収増益だった。進行する円安を背景に訪日外国人客(インバウンド)の需要を取り込み、国際線で好調が続いた。
ANAHDは、本業のもうけを示す営業利益が前年比73・2%増の2079億円、純利益が同75・6%増の1570億円で、いずれも過去最高を更新した。売上高は同20・4%増の2兆559億円だった。JALも営業利益が前年から倍増の1409億円、純利益は3倍近く増えて955億円と好調だった。売上高にあたる売上収益は前年比20・1%増の1兆6518億円だった。
国際線はコロナ禍前に比べて便数が減り、需要に対して供給が少ない。このため単価が高止まりし、両社の売上高や利益を押し上げた。
24年3月期の1キロあたり…